その他 PR

椅子のガスシリンダーが抜けない!?原因と対処法を徹底解説

記事内に商品プロモーションを含む場合があります

オフィスチェアやゲーミングチェアなど、ガス圧で高さを調整できる椅子はとても便利ですよね。
でもいざ分解しようとすると、「ガスシリンダーが全然抜けない!」「力を入れてもビクともしない…」という状況に陥ったことはありませんか?

実はこれ、椅子の分解で最も多い“つまずきポイント”なんです。

ガスシリンダーは金属同士が強くはまり込んでいる上、長年使っているとサビや固着でさらに抜けにくくなってしまいます。
無理に外そうとしてケガをしたり、椅子自体を壊してしまうケースも少なくありません。

本記事では、

  • なぜガスシリンダーが抜けないのか?その原因
  • 抜けないときに安全に外すための正しい手順
  • 使える道具・外し方のコツ・やってはいけない注意点

を、家具オタクの筆者がわかりやすく解説します。

「買い替え前に、なんとか外してみたい!」
そんなあなたのための実用性ガチ重視の記事です。

まずは、ガスシリンダーの仕組みを簡単に見ていきましょう。

そもそもガスシリンダーとは?役割と仕組みを簡単に解説

まず「ガスシリンダーって何?どこにあるの?」という方のために、簡単に構造を説明します。

ガスシリンダー=椅子の高さ調整をする“心臓部”

ガスシリンダーとは、椅子の座面と脚部(ベース)の間に取り付けられている**ガス圧式のシリンダー(円柱状のパーツ)**のこと。
レバーを操作することで中のガス圧が変化し、座面の高さを上下できる仕組みになっています。

普段の生活であまり意識することはないかもしれませんが、この部品があるからこそ、身長やデスクの高さに合わせて椅子をぴったりの高さに調整できるんです。

構造はこうなっている!

構造をざっくり言うと:

  1. 椅子の「座面」にガスシリンダーの上部が差し込まれている
  2. 椅子の「脚(ベース)」にガスシリンダーの下部が差し込まれている
  3. レバー操作で中のピストンが動き、ガスの力で上下する

この“上下の差し込み”が、時間が経つとともに固着(こちゃく=くっついて外れにくくなる現象)してしまうんですね。

ポイント:差し込まれているだけ、なのに抜けない!

ガスシリンダーは、ネジやボルトで固定されているわけではありません。
基本的には「差し込まれているだけ」です。

なのに抜けない理由――それが次の章で解説する「固着」や「力の伝わり方のミス」にあるのです。

ガスシリンダーが抜けない主な原因とは?

「差し込まれてるだけなら、引っこ抜けばいいじゃん!」
そう思って力任せにやっても、ビクともしない…というのがガスシリンダーの厄介なところ。

ここでは、ガスシリンダーが抜けない主な原因を3つに分けて解説します。

原因①:長年の使用によるサビ・固着(こちゃく)

最も多い原因がこれです。

ガスシリンダーは金属製の筒同士が差し込まれ、摩擦でしっかり固定される構造になっています。
長期間使っていると、湿気やホコリなどの影響で中がサビてしまったり、固着してガチッとくっついてしまうことがあります。

これにより「差し込まれているだけ」なのに、まるで接着剤で止めたかのように抜けなくなるのです。

原因②:外す方向や力のかけ方が間違っている

分解に慣れていない方がやりがちなミスが、「押す方向・叩く場所を間違える」こと。

たとえば、

  • レバーを引いたまま叩いてしまう
  • 横から叩いてしまう
  • ゴムハンマーではなく金属工具で強打してしまう

など、力がうまく伝わらずに余計に固くなってしまうことがあります。

正しい位置に、正しい方向から力を加えることが大事です。

原因③:専用工具や道具を使っていない

ガスシリンダーを安全に外すには、「ラバーハンマー」や「潤滑スプレー」などの補助道具があると非常に効果的です。

工具なしでも外せるケースはありますが、
固着が強い場合は素手だけではなかなか難しく、道具なしでは非効率&ケガのリスクもあります。

こうした原因が重なることで、ガスシリンダーは「抜けない!」という状態に陥ってしまいます。
でも安心してください。次のセクションでは、安全かつ効果的な取り外し手順とコツをご紹介します。

ガスシリンダーが抜けないときの安全な対処法

抜けないガスシリンダーに無理やり力をかけるのはNG!
ここでは、安全かつ効率的に外すための正しい手順と、うまくいかないときの“コツ”を紹介します。

基本の取り外し手順(座面と脚ベースに分けて)

① 座面側の取り外し(上部)

  1. 椅子をひっくり返し、ガスシリンダーの上部が差し込まれている部分(座面裏)を確認
  2. 潤滑スプレーを隙間に吹きかけ、5〜10分放置
  3. ゴムハンマーで座面の根元を軽く叩く
    ※必ず“木づちかラバー製”を使う。金属工具は椅子を傷めます

ポイント:座面が外れにくいときは、レバーを中立に戻してから作業するのがコツ

② 脚ベース側の取り外し(下部)

  1. 座面が外れたら、次は脚の中心部(5本脚ベースの真ん中)に注目
  2. ここにも潤滑スプレーをしっかり吹きかけ、同じく5分放置
  3. ガスシリンダーの上部をしっかり持ち、脚ベース側をハンマーで横からコツコツ叩く

ポイント:ガスシリンダーは下から叩いても抜けません。横から衝撃を与えることで緩みやすくなります。

それでも抜けないときの“裏ワザ的コツ”

  • 椅子全体を固定し、ガスシリンダーだけをぐるぐる回す
    → 摩擦が緩んでスルッと外れることも
  • 椅子を数cm持ち上げてから、脚を床にトントンと落とす(衝撃を利用)
    → ※やりすぎ注意・床を保護するマット必須

やってはいけない注意点

  • 金属ハンマーで強打 → フレームや脚が変形するおそれ
  • 火であぶる、ドライヤーで過熱 → ガス圧シリンダーは高温NGで爆発の危険
  • レバーを押したまま外そうとする → 内部圧力が不安定で抜けにくくなる

「思ったより簡単だった!」という声も多い一方で、焦って力任せにやると逆に抜けにくくなったり破損したりすることも。
まずは落ち着いて、安全第一でチャレンジしてみましょう。

必要な道具とおすすめの分解アイテム紹介

ガスシリンダーを安全・確実に外すには、いくつかの便利な道具をそろえておくと安心です。
ここでは、自宅にあるもので代用できるものから、買っておくと便利なおすすめアイテムまで紹介します。

最低限そろえたい基本の3点セット

道具名用途入手先例
ラバーハンマーシリンダーを叩くときの衝撃吸収・キズ防止ホームセンター、100均、Amazon
潤滑スプレー(例:KURE 5-56)固着している部分に吹きつけてスムーズにするホームセンター、ドラッグストア
ゴム手袋 or 軍手手の滑り止め/ケガ防止/シリンダーをしっかり握るためどこでも入手可

作業がさらにラクになる補助アイテム

  • モンキーレンチ or パイプレンチ
     → ガスシリンダーをしっかり固定して回せる。力のかけやすさUP
  • 分厚いタオル or 段ボールマット
     → 作業中の椅子を床に置くときの傷防止&音対策
  • 懐中電灯 or スマホライト
     → 暗い座面裏を覗き込むときに便利。地味に重宝します。

できれば用意しておきたい便利アイテム

  • 潤滑剤を先に塗るための細いノズル or 綿棒
  • 小型の当て木(叩くときの保護)
  • マスキングテープ(位置の目印や滑り止めに)

道具がしっかりそろっていれば、作業のストレスもグッと減ります。
次のセクションでは、「それでも外れないときの対処法」最終手段としての選択肢をご紹介していきます。

どうしても外れない場合はどうする?

潤滑スプレーも叩き方も試したのに、
「どうしてもガスシリンダーが抜けない…」というケースもあります。

そんなときは、無理に続けて椅子を壊してしまう前に、次の3つの選択肢を検討してみましょう。

選択肢①:椅子本体を買い替える

最もシンプルで確実な方法です。
特に「数年以上使っている」「クッションもヘタってきた」という場合は、思い切って新しい椅子に買い替えるのもアリです。

買い替えのメリット:

  • 分解の手間が省ける
  • 最新の機能・デザインにグレードアップできる
  • ガス圧の安定した椅子で快適さが戻る

選択肢②:ガスシリンダー単体を購入して交換する

椅子本体が気に入っていて、なるべくコストを抑えたい場合は、ガスシリンダーのみ購入して交換するという選択肢もあります。

注意点としては:

  • 椅子の型番やシリンダーのサイズを事前に確認する必要あり
  • 海外製や古いモデルの場合、対応パーツが手に入りにくいことも
  • シリンダーの脱着にはやや手間がかかる

交換方法の記事や動画を参考にしながら進めれば、DIY好きな方にはおすすめの方法です。

選択肢③:メーカーや修理業者に依頼する

どうしても外せない・道具が揃わない・自分でやるのが不安という場合は、プロに任せるのが安全かつ確実です。

メーカー公式サイトから問い合わせるか、出張対応してくれる修理業者を検索してみましょう。

修理依頼の目安:

  • 椅子が高価だった(2〜5万円以上)
  • 脚や座面に破損がない(部分修理で済む)
  • 修理費用が買い替えより安く済む場合

決して“無理やり外す”のが正解ではない!

最も大切なのは「無理をしないこと」。
工具や力加減を間違えると、椅子本体や床にダメージが出たり、自分がケガをするリスクもあります。

どうしても抜けないときは、冷静に上記のような代替策を検討するのも立派な判断です。

まとめ|焦らず、安全に分解しよう

ガスシリンダーが抜けない――。
椅子の分解で多くの人がつまずくこのトラブルには、原因があり、解決策もきちんとあります。

今回ご紹介したように、
正しい手順と少しの道具、そして落ち着いた対処で、抜けなかったガスシリンダーも外れる可能性は高まります。

最後にもう一度ポイントをおさらい

  • ガスシリンダーが抜けない原因は「固着」「力の方向ミス」「道具不足」など
  • 潤滑スプレーとラバーハンマーを使った“横からの衝撃”が基本の外し方
  • どうしても抜けないときは、無理せず「買い替え」や「修理」も選択肢に

作業中は、「勢い」よりも「冷静さ」がカギです。
椅子の構造を理解し、安全第一で取り組むことで、スムーズに分解・交換ができるはずです。

この記事が、あなたの椅子メンテナンスの一助になれば幸いです。
お疲れさまでした!