在宅ワークが当たり前になった今、「どんな椅子で作業するか」は仕事の快適さを大きく左右します。
そんな中でよくあるのが、「座椅子とデスクチェア、どっちが自分に合っているの?」という悩み。
- 部屋が狭いから座椅子の方がよさそう…?
- 姿勢を正したいならデスクチェアの方が快適…?
- そもそも、何がどう違うの?
この記事では、家具マニアの筆者が座椅子とデスクチェアの違いを徹底的に比較。
特徴・使い心地・スペース・コスパなどあらゆる角度からチェックし、あなたに合う“在宅作業の相棒”を見つけるお手伝いをします。
どちらを選ぶべきか迷っている方は、ぜひ最後まで読んでみてください!
「そもそも『座椅子』と『デスクチェア』って何が違うの?」
「座椅子とデスクチェア、何がどう違うの?」
選ぶ前に、まずはそれぞれの特徴と使われ方の違いを整理しておきましょう。
座椅子とは?
座椅子は、床に直接座るスタイルに合わせた椅子で、脚がないのが最大の特徴です。
日本の暮らしに根づいた家具で、こたつやローテーブルと組み合わせて使うことが多いです。
主な特徴
- 床に密着した姿勢で座れる
- 背もたれ付きでリラックスできる
- 畳やカーペットなど和室にもなじむ
- 折りたたみ式や軽量タイプも豊富
代表的な使い方
- ローテーブルでの作業
- テレビ鑑賞、読書、くつろぎ時間
- スペースの限られたワンルームなど
注意点
- 長時間の作業には不向きなモデルもある
- 床座りによる姿勢の崩れに注意が必要
デスクチェアとは?
デスクチェアは、机とセットで使うことを前提に設計された椅子で、脚・キャスター・高さ調整機能があるのが一般的です。
オフィスや自宅のワークスペースでの長時間作業に適しています。
主な特徴
- テーブルに合わせて座る高さが設計されている
- 背もたれ・アーム・クッション性が高いモデルが多い
- キャスターで移動しやすい
- 姿勢保持や腰への負担軽減機能が充実
代表的な使い方
- パソコン作業、ライティング、勉強
- 在宅ワークやテレカンなど
- 書斎やワークデスクに常設して使う
注意点
- 一般的にサイズが大きく場所をとる
- 床に直接座りたい人には不向き
比較のポイントまとめ
項目 | 座椅子 | デスクチェア |
---|---|---|
使用位置 | 床・ローテーブル | デスク・ワークスペース |
座面の高さ | 低い(または床に接地) | 高い(テーブルに合わせた設計) |
姿勢のサポート | リラックス重視(姿勢は崩れやすい) | 姿勢保持重視(腰や首の負担を軽減) |
移動性 | 軽くて持ち運びやすい | キャスター付きでスムーズに移動可 |
設置スペース | 省スペースで収納もしやすい | 広めのスペースが必要 |
このように、座椅子とデスクチェアでは想定される用途や座り方そのものが異なります。
次のセクションでは、実際に在宅ワークという視点から、この2つの椅子をより細かく比較していきましょう!
在宅ワーク目線で比較!6つの評価ポイント
座椅子とデスクチェア、どちらが在宅作業に向いているかは、使い方や作業環境によって大きく変わります。
ここでは「在宅ワーク目線」で大切な6つのポイントから両者を比較してみましょう。
① 姿勢のサポート力
- 座椅子: 背もたれが浅く、骨盤が後傾しやすいため、長時間使うと猫背になりがちです。体幹が弱い人にはやや不向き。
- デスクチェア: 人間工学に基づいた形状のものが多く、腰・背中・首をしっかりサポートしてくれる。正しい姿勢をキープしやすい。
👉 集中力を維持したい人にはデスクチェアが有利。
② 長時間座ったときの疲れにくさ
- 座椅子: 座布団感覚で使えるが、下半身に負担がかかることも。脚を投げ出せる反面、体勢が崩れやすく疲れやすい。
- デスクチェア: クッション性が高く、背面・座面ともに体圧分散設計のものが多いため、快適な状態を長時間保ちやすい。
👉 1日3時間以上作業するなら、デスクチェアの快適性はかなり大事。
③ 部屋のスペースとの相性
- 座椅子: 脚がなく低いので、部屋に圧迫感が出にくく、省スペースにも向いている。使わないときは収納できるものも多い。
- デスクチェア: 背もたれや脚部が大きく、スペースに余裕が必要。狭い部屋だと「存在感」が出やすい。
👉 ワンルームや6畳未満の部屋では座椅子が活躍しやすい。
④ 見た目とインテリアの馴染みやすさ
- 座椅子: 和室やナチュラル系、韓国インテリアなど“床暮らし”寄りの部屋に自然になじむ。
- デスクチェア: 無骨な印象のものも多いが、最近は北欧風・モダンデザインのモデルも増えており、インテリアに合わせやすいタイプもある。
👉 部屋のテイスト次第で選ぶべき椅子が変わる。
⑤ 移動・収納のしやすさ
- 座椅子: 軽くて持ち運びやすく、折りたたみ式なら使わないときに隅にしまえる。
- デスクチェア: キャスター付きで移動は楽。ただし重さがあるため収納には不向き。
👉 可変性や片付けのしやすさでは座椅子が有利。
⑥ 価格・コスパ
- 座椅子: 3,000円台〜1万円以下でも高評価モデルが多く、初めての購入でも手が出しやすい。
- デスクチェア: 機能性が高いほど価格も上がる傾向。快適性を求めると1〜3万円以上が目安。
👉 予算が限られているなら、座椅子は手軽な選択肢。
このように、それぞれの椅子には一長一短があります。
次のセクションでは、「どんな人にはどちらが向いているのか」をタイプ別に解説していきます!
こんな人には「座椅子」がおすすめ!
ここまでの比較をふまえて、「やっぱり自分は座椅子の方が合ってそう」と感じた方も多いのではないでしょうか?
座椅子は、床での生活を快適にしてくれるだけでなく、省スペースでの在宅ワークにも強い味方になります。
以下のような特徴に当てはまる方は、座椅子がおすすめです。
床中心の生活スタイルの人
和室やカーペット中心の部屋で過ごしている方、あるいはローテーブルでご飯を食べたり作業したりしている方には、座椅子がぴったり。
脚がない分、床との一体感があり、自然な体勢で過ごせます。
狭い部屋・ワンルームに住んでいる人
座椅子はスペースをとらず、部屋の圧迫感も出にくいのが大きな魅力。
折りたたみ式やコンパクトタイプを選べば、使わないときはベッド下や壁際に片付けることもできます。
コストを抑えつつ快適に作業したい人
1万円以下で買える高評価モデルも豊富なため、「まずは試してみたい」という人にもおすすめ。
在宅ワーク初心者や、学生の方にも導入しやすいアイテムです。
リラックス重視・姿勢に厳しくない作業が中心の人
「姿勢はあまり気にしない」「ガチ作業よりもYouTubeや読書、軽めのPC作業が中心」
そんな方には、あぐらをかいたり寝転んだりと、自由な姿勢で使える座椅子が快適です。
「場所をとらない」「安い」「ゆるく使える」――それが座椅子の魅力。
“正しい姿勢”よりも“気軽さと心地よさ”を重視する方にとって、座椅子は理想的な選択肢です。
こんな人には「デスクチェア」がおすすめ!
「在宅ワーク=毎日のこと」になってきた今、作業効率や体の負担を軽減する椅子選びはますます重要です。
次のような人には、姿勢サポート力と機能性を兼ね備えたデスクチェアを選ぶのがおすすめです。
長時間パソコン作業・デスクワークが多い人
1日に4時間以上、パソコンの前で作業する人にとって、椅子の座り心地は生産性を左右する大事な要素です。
デスクチェアは、腰・背中・首をしっかり支える設計がされており、長時間でも疲れにくく、集中力が持続しやすくなります。
正しい姿勢で座りたい・腰痛を予防したい人
「なんだか最近、腰がだるい」「姿勢が崩れやすい」そんな方には、サポート力のあるデスクチェアが効果的。
人間工学に基づいたハイバックタイプや、ランバーサポート付きモデルは、自然と良い姿勢に導いてくれます。
在宅ワークやオンライン会議が日常になっている人
オフィス環境がそのまま自宅に引っ越してきたような今、快適でプロフェッショナルな環境づくりにはデスクチェアが最適。
座面の高さ調整や肘置き付きなど、細かな調整ができることで、長時間のZoom会議や資料作成も快適に。
ワークスペースをきちんと整えたい人
デスク・モニター・チェアをしっかり揃えて環境を整えたい方にとって、デスクチェアは必須アイテム。
最近はインテリアになじむデザイン性の高いモデルも多く、見た目にもこだわりながら実用性を追求できます。
「座る=集中する時間」だからこそ、椅子選びは投資だと考えてみてください。
体に合ったデスクチェアは、日々の作業の質と健康を大きく変えてくれます。
結論|あなたに合うのはどっち?
ここまで「座椅子」と「デスクチェア」の違いをさまざまな観点から比較してきました。
どちらにもメリット・デメリットがあり、どちらが正解かは「あなたの暮らし方・働き方」によって変わります。
くつろぎながら、ゆるく作業したい人には…座椅子!
- リラックス重視
- 床生活メイン
- 部屋がコンパクト
- とりあえず手軽に始めたい
そんなあなたには、自由度の高い座椅子がぴったり。
体勢を崩してゴロゴロしたり、読書や軽作業に集中したり。
“暮らしの一部としての作業”がメインなら、座椅子のゆるさが心地よく感じられるはずです。
長時間しっかり作業に集中したい人には…デスクチェア!
- 姿勢が気になる
- 作業時間が長い
- 腰・肩の負担が気になる
- ワークスペースを整えたい
こんな方には、機能性の高いデスクチェアがベスト。
ちょっと価格は張っても、身体への負担軽減や作業効率の向上を考えれば、“未来の自分への投資”と言えるかもしれません。
迷っている人には…“中間タイプ”もアリ!
最近では、
- ロータイプのデスクチェア(床座りでも正しい姿勢を保てる)
- ハイバックの座椅子(サポート力が高い) など、座椅子とチェアの“いいとこ取り”モデルも増えています。
「床も好きだけど姿勢も気になる…」という方は、こうしたハイブリッドな椅子を選んでみるのもおすすめです。
あなたの「快適な作業時間」を作ってくれる椅子を選ぼう
どちらの椅子にも、正解も不正解もありません。
大切なのは、あなたの体と暮らしにフィットするかどうかです。
ぜひ今回の比較を参考に、自分にぴったりの“在宅ワークの相棒”を見つけてくださいね。